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■ 写真1 明るくゆったりとした室内 |
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大変大きなことを言うようですが、今回“煉瓦の家”のアパートを建てたのは、「地域発展、街づくりに貢献したい」という気持ちからです。
私の生まれ育った大原間は、東北新幹線・那須塩原駅の真ん前に位置しますが、新幹線開通から23年が経った今でも街並みは閑散としています。これまでも、区画整理事業を機に自分の生まれ育った街を活気のある街にしたいとの思いをこめて建物を建ててきました。RCマンションを建てたときは、人の流れを作りたいと考え、1階すべてを店舗スペースにしました。また、人を集めるために地域に医療機関を開設しようと考え、診療所となる建物を建てて賃貸もしています。 |
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■ 写真2 クラスカ |
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煉瓦の家那須塩原店(株式会社佐藤組)から昨年1月の『“煉瓦の家”バス見学会』に誘われ、足立・岩槻・伊奈にある“煉瓦の家”を見たとき、本物の持つ独特の雰囲気に強烈な衝撃を受けました。本物の煉瓦が創り出す街並み・景観の美しさを見て、「これなら、私の目指す街づくりに生かすことができる」と直感しました。
それまで多くの既存メーカーから何度もセールスを受けていましたが、それらに魅力を感じることは全くありませんでした。自分の心の中に、ハウスメーカーのありふれた建物を建てるよりは、収益は度外視してでも自分の建てたいと思う建物を建てて、街づくりを積極的に仕掛けるリード役になりたいという気持ちがあったからです。
本物の煉瓦のみが持つ圧倒的な存在感と自分の意見を容れられる自由設計が煉瓦の家を選んだ理由です。 |
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| 今回の建築は、自分がやりたいと思う建物を建てて、街づくりそして地域発展に貢献したいという気持ちからスタートしたので、『日本一の“煉瓦の家”』を建てることを目標にしました。それを可能にするため、ターゲットを絞って高級化するという路線を選択しました。ニーズを地元に限定して考えることをせず、新幹線利用者を入居者に想定したプランニングを行いました。外観は煉瓦らしい豪華で格調高いデザイン、室内はゆったりとした心地よい空間、設備も贅沢にというイメージを追求しました。戸当たり面積が75.43m2〜92.75m2とゆったりとした2LDKとし、全戸にエアコン・床暖房・浴室TVと戸建て並の設備を備え、玄関ドアは本物の木材ドアを使用し、外構もシンボルツリーをメインとした広場を設けました。その結果、家賃115,000円〜170,000円という、周辺相場を大幅に上回る家賃設定が可能になりました。 |
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■写真3 遮熱シートで全体を被う |
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■ 写真4 木製ゴミ置き場 |
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『日本一の“煉瓦の家”』を目指したわけですから、見てくれが本物でも、住んでみてがっかりという建物にはしたくなかったので、見えないところにまで配慮したつもりです。
最も大きなものでは、NASA開発の技術を用いた遮熱シートを使い床面から壁、天井に至るまで建物全体を包み込んでいます(写真3)。アパート全体を魔法瓶の中に入れたような状態で、冬暖かく夏涼しい快適な住み心地を提供するとともに、冷暖房でのエネルギー消費をカットするので地球環境にも優しいというメリットがあります。この様な本格的な外断熱は、工場やパチンコ店などで使われるのが殆どで、アパートでは全国でも初めてだろうということです。
また、富裕者層に入ってもらうアパートなので、生活感が出ないような細かい配慮を行ったつもりです。一例としては、人工物やゴミ置き場を見かけから遠ざけるよう工夫をし、ゴミ置き場は特製の木箱で被い(写真4)、配電盤はオブジェと一体として目隠しを施しました(写真5)。 |
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当初は、区画整理事業というものは地主にとってコスト過大な話と受け取ることしかできませんでした。ところが、いつの頃からか、公共事業で所有地の価値を高めてくれたのだと思えるようになってから、逆に「チャンス!」と考えられるようになりました。「建てなくては維持できない」という後ろ向きの考えから一転して、「良い建物を建てたい」と積極的に思えるようになりました。
「クラスカ」は、自分が好きなように納得して建てられたのでたいへん満足しています。周りの方々も“煉瓦の家”の存在感に圧倒されている様子で、景観からしても街のシンボルとなり得たと感じています。
今回、『日本一の“煉瓦の家”』を建てられたと思っていますので、これからが楽しみです。今は完成間もないため落ち着かない感じもありますが、5年後・10年後と年数を経るに従い、落ち着いた雰囲気が出てくるものと期待しています。他メーカーは建ったときがピークで後は劣化するだけですが、“煉瓦の家”は年数の経過とともに「深みをましていく」ので、我が子の成長を眺めると同じように楽しみとなっていくものだと思います。 |
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■写真5 配電盤をオブジェで目隠し |
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